2025/07/01

Taiwan Today

経済

世界初、栽培媒質を附帯したデンドロビウムの対米輸出可能に

2018/01/31
行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)は30日、中華民国(台湾)が6年に及ぶ通商交渉の末、世界で初めて栽培媒質を附帯したデンドロビウム(写真)を米国に輸出できることになったと発表した。(行政院農業委員会動植物防疫検疫局提供、中央社)
行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)は30日、中華民国(台湾)が6年に及ぶ通商交渉の末、世界で初めて栽培媒質(培養土等)を附帯したデンドロビウムを米国に輸出できることになったと発表した。
 
米農務省は30日、栽培媒質を附帯する台湾産デンドロビウムの対米輸出に関する検疫規定を発表した。同規定は今年3月1日をもって発効する。
 
農業委員会は6年前から、栽培媒質を附帯するデンドロビウムの対米輸出について、米国からのリスク評価に回答したり、補足資料を提出したりするなどして、何度も交渉を重ねてきた。その結果、ついに米国側の同意を取り付けることができた。台湾からの栽培媒質を附帯する植物の対米輸出については、鉢植えのコチョウラン(胡蝶蘭)とオンシジュームがすでに認められており、今回はそれに続いてデンドロビウムが加わることになった。
 
台湾産デンドロビウムはこれまで切花の形で世界各国に輸出されることが多く、中でも日本はその主要な輸出相手だった。しかし近年、鉢植えでの輸出に適した品種の育成が進み、デンドロビウムの苗株輸出によるビジネスチャンスが拡大していた。栽培媒質を附帯した苗株の対米輸出はニッチ市場で、これが可能になれば輸送による損耗を低減し、商品としての質を高めることができるとして期待されていた。
 
鉢植えのデンドロビウムの対米輸出は、栽培媒質を附帯するコチョウランやオンシジュームと同様、米国と台湾が調印している「台湾からの栽培媒質を附帯する植物の作業計画」の規定に合致している必要がある。
 

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